米づくりの流れ
京丹後森本アグリの米づくり
年間スケジュール
京丹後森本アグリでは、移植栽培と直播栽培などによる作期分散を行っています。
- 5月
- 7〜8月
- 9月
- 10〜2月
3月
直播栽培用種子の鉄コーティング作業
鉄コーティング湛水直播とは、鉄粉でコーティングして重くした種子を直接田んぼに播種する栽培方法で、労働時間の短縮や生産コストの低減ができます。
鉄の皮膜が硬いため、スズメの食害を防いだり、種子の比重が大きくなるため、浮き苗になりづらかったりするメリットがあります。
鉄コーティング作業
鉄コーティング作業
4月
移植栽培用種子の温湯消毒
移植栽培用種子を温湯消毒します。温湯消毒とは、農薬を使わない消毒技術です。60℃の温湯に10分間浸漬処理をすることで、種子伝染性の病害虫を防除することができます。処理後はすぐ冷水で冷却します。
温湯消毒は、温度と時間を正確に守ることが大切です。
温湯消毒
温湯消毒
育苗箱に種をまき苗を育てる
育苗箱に種をまいて健康な苗を育てます。京丹後森本アグリでは「プール育苗」も行っています。プール育苗とは、ハウス内にビニール等で簡易なプールをつくり、そこに育苗箱を並べ水を張って栽培する方法です。
おいしいお米をつくるためには、健康な苗を育てることが大切です。ハウスの環境を整え水の管理をしながら、生長を見守ります。
苗の種まき用機械
畦塗り
頑丈な畦を作るため、畦塗り作業を行います。また、米づくりに欠かせない水の確保のための水路掃除も、森本地区の人々と一緒に行います。
人手がいる作業は、森本地区みんなで一緒に取り組みます。
畦塗り作業
水路掃除作業
5月
耕耘・代かき
田を耕して水を張ったら、田んぼを均平にならし、苗を植えやすくするため、代かきを行います。
広大な田んぼで作業がしやすいよう、丁寧に代かきを行います。
代かき作業
田植え(直播・移植)
直播栽培用に鉄コーティングした種子は、直播栽培用田植機で直接田んぼにまいていきます。育てた苗も、田植機で植えていきます。
作期分散で効率よく田植え作業を進めていきます。
直播栽培用鉄コーティング種子
直播栽培用田植え機
直播栽培田植え作業
移植栽培田植え作業
6月
草刈り・水の管理
カメムシなどの発生を抑え、病気などから守るため、畦の草刈りを行います。病害虫が発生したときは、必要最低限に抑えて農薬を散布します。稲刈りまで、水の管理もしっかり行います。
畦の草刈りをすることで、カメムシの発生を抑えることができます。
森本環境向上組合による畦の草刈り作業
溝切り・中干し
溝切りは、中干し以降の入排水管理を速やかに行うため、田んぼに溝を切る作業です。中干しとは、土の中のガスを抜き、空気中の酸素を土の中に取り入れるため、10日間程度田んぼの水を抜き乾かす作業です。
中干しをすることで、根が強い元気な稲に成長します。また、田面が固まり、秋の収穫作業が行いやすくなります。
中干しのための溝切作業
7〜8月
出穂・開花
稲の穂が出ることを出穂といいます。出穂後は、気温や田んぼに応じた水管理を毎日行います。
天候を見ながら作業をします。稲の花が咲いているときは田んぼには入りません。
稲の花が咲きました
9月
落水・稲刈り
稲刈りの5〜7日前を目安に、田んぼの水をぬき、稲穂の状態を見極め刈り取ります。稲の刈り取り時期を見極めることが大切です。
作期分散を行っていますので、主食用米、加工用米、飼料用米を効率よく順番に刈り取ることができます。
稲刈り作業
稲刈り作業
10〜2月
土壌づくり
来年の春に向けての土壌つくり。
主食用の一部の田んぼで、冬場の田んぼに水をためる「冬期湛水」を行っています。
秋起こし
秋の土壌改良剤散布